社員の新型コロナ感染拡大 七尾線で19日から減便 「花嫁のれん」全列車運休 JR西日本

JR西日本は、社員の新型コロナウイルス感染が拡大したことに伴い、2021年8月19日(木)から七尾線で列車の本数を減らして運転します。

七尾駅に停車中の観光列車「花嫁のれん」JR西日本キハ48形気動車(HAIDARUI/写真AC)
七尾駅に停車中の観光列車「花嫁のれん」JR西日本キハ48形気動車(HAIDARUI/写真AC)

感染状況が拡大したことにより、通常の列車本数を維持することが困難になったための措置です。

七尾線の金沢駅〜七尾駅・和倉温泉駅間(IRいしかわ鉄道線経由)は、8月19日(木)〜31日(火)の期間中、通常の約7割の運転本数になります。普通列車は54本中15本、特急「能登かがり火」は12本中2本の運転が取り止められます(運転時刻は下表を参照)。また、金曜〜火曜に運転が予定されていた観光列車「花嫁のれん」については、すべての列車が運休となります。そのほか、通常は平日のみ運転している4本の普通列車について、期間中の8月21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)に限って運転されます。

感染状況によって運休期間は前後する場合があるとしています。社員の回復状況を踏まえ、体制が整い次第、順次通常運転へ移行するので、公式サイト公式Twitter等で発信する今後の運行情報に注意してほしいと話しています。

普通乗車券等を持っており、運休となる七尾線普通列車に乗車を希望していた方については、特急券を購入することなく特急列車(自由席)に乗車できる取り扱いが実施されます(対象列車は限定)。また、運休列車のきっぷについては無手数料で払い戻されます。

【時刻表で解説】JR西日本 社員が新型コロナウイルス感染 七尾線で一部運休

七尾鉄道部運転科では、8月15日(日)までに社員10名(うち運転士6名、車掌2名)の感染が確認されました。この時点でJR西日本は、七尾線の運行に必要な社員の確保はできていると発表していました。しかし、同じ職場に勤務する全社員にPCR検査を実施したところ、8月16日(月)に運転士5名の感染が追加で確認されました。感染者は計15名(うち運転士11名、車掌2名)に拡大し、乗務員の手配が困難な状況になったと説明しています。